日焼け

あなたの日焼けした顔
笑顔がいつもかっこよくて
スポーツマンで爽やか
女性から人気があって憧れてた
私は演劇部であなたはサッカー部
真逆な部活
接点は私たちが学校の中庭で稽古してるときに時々サッカー部が通る時のみ
同じクラスだけどオーラが凄くて話せない
だけどその中庭の稽古中に遭遇するときは私を必ずからかってくる
「あ・え・い・う・え・お・あ・お」
演劇部の発声練習を真似て私に言ってくる
私にとって唯一の楽しみ
だけど・・
いつも通り私は中庭で練習してたらあなたが他のサッカー部員と一諸に来たけど・・
私の方を見て何も言ってこない
あなたは小声で
「昨日試合に負けたから今日で部活が引退・・」
演劇部の私は体育系の部活の引退時期なんて知らなくて・・
私は動揺して「おつかれさまでした」と言うのが精一杯
あなたは「ありがとう」って言ってたけど日焼けした顔には涙が・・
実相寺サッカー場で日焼けした高校生を見かけるとあなたを思い出します
今も日焼けしてるのかな



明日も・・

明日も・・
忙しい私たち・・
今度いつ会えるかわからない・・
だから・・
明日会いたい・・
わがままだとわかってる・・
だけど・・
会えないのはわかってるから・・
だから言わせてほしい
少しだけ困らせたい・・
明日も会いたい・・
あなたが好きだから・・




ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

あなたは山や川に囲まれた場所で生まれ育った
決して私も都会で生まれたわけじゃないけど・・
少し前まで「村」だったあなたの故郷
あなたはその故郷が大好きで
みんなから「田舎」とからかわれても「いいところだから一度来てみなよ」と・・
そんな故郷が大好きなあなた・・
私をよくその故郷に連れて行ってくれた
よく遊んだと話してた神社や小学校そして大きな橋
デリカシーがないから初めて好きな娘とデートした川辺の説明まで・・
いつかこの故郷に帰って来たいって話してた
小さな町だからみんなあなたのことを知ってて
友達から「お嫁さん連れてきたのか」ってからかわれて・・
「そう・・だ!いいだろ!うらやましい・・か!」って顔をまっ赤にして言う姿がかわいかった
この町で暮らすのも悪くないなと思ってた・・
あなたの実家は大野川の大きな橋の手前の道路沿いにあった
何回も行ってお父さんとお母さんと一諸に食事をごちそうになって
お父さんなんて「こんなバカ息子でいいんですか?ほんとにいいんですか?」って毎回言って
お母さんは「一人息子だから甘やかして育ててすいません」ってなぜか謝ってた
うまくやっていけそう・・と密かに思ってたけど・・
そんなあなたの町を通って行く用事があり10年振りにあなたの実家を通りすがりに見ると・・
二階に子どもの洗濯物がいっぱい干してた・・
あなたは望み通りこの町に帰ってきて大好きな両親と暮らしてるんだね・・
真面目で嘘が嫌いだったあなた
でもあの友達には・・嘘をついた
きっといい嘘だろう・・



ユニコーン

あなたはユニコーンが好きだった
いや奥田 民生か
僕は一生懸命ユニコーンのアルバムを借りて聴いて・・
あの曲がいいよね あの歌詞いいよね
あなたの好きなユニコーンを知ることで共有できることで凄く近くにいるような気がした
目が大きくて・・色気があって・・素直な性格・・笑いのツボも一諸・・
こんな人と結婚したいって思ってた
でも自分は大学生であなたは社会人 自分では色んなことができてるって思っても所詮学・・学生
その上遠距離で時間だけはあるのが学生の特権なのに傍にいてあげられなくて・・
そりゃフラれるよね
十何年振りにSNSで再会(?)
昔と変わらない呼び名で・・
働いてるところも連絡先もわかるけど恥ずかしくて会えない・・
そしてごくたまにやりとりするうちに結婚するとの報告
素直に良かった 祝福 旦那さんはきっといい人だろう
十代 二十代 三十代 四十代 と過ごして心の片隅にいたあなたの幸せ
本当におめでとう
この気持ちは誰も傷つけていないし
誰も裏切っていない
本当に好きだった人が幸せになることがこんなにうれしいなんて
凄い・・でも少し切ない
歳を取るのはいいような悪いような・・



アイシテル

あなたはいつも「愛してる」って言ってくれた
会うとすぐ
帰り間際
電話を切る時
昔はメールの最後
今はlineの最後
喧嘩した時も
でもある時から「アイシテル」に変わった
気づいてたけど・・
私は今でも「愛してる」なんだけど



コンビニ

gettyimages-1150639456-612x612.jpg

コンビニでいつも待ち合わせ
コンビニ好きなあなた
車の中にいないで、いつも店内で立ち読みしてる
私の紅茶と自分のコーヒーが入ってる袋を持って笑顔で店からでてくる
さっき立ち読みで得た情報をまず最初に話して、私の服装・髪型を褒める
いつも同じパターンだけど嬉しい
私を送ってくれるのも・・そのコンビニ
私の親が厳しいの知ってるから
「俺コンビニに寄るから」・・っていつも車から出て私を見送る
私がゆっくりゆっくり歩いて・・何回も振り向いてもずっと手を振ってるあなた
春木川の方に歩いて右の角を曲がれば私の家
その角を曲がるまでずっと
コンビニになんか寄ってないのはわかってた
やさしいあなた
そのコンビニも今はあなたとは違う人と・・
待ち合わせじゃなく家に帰る前に二人で立ち寄ってる
あなたと違う人と歩いて帰る
「なんでいつもこの道歩くと振り返るの・・」と言われる
「なんでだろう」と答える私



10号線

P1220725.jpg
この道であなたの街と私の街が繋がっている
標識に「10号線」という文字を見るとなんだかうれしい
距離は遠いけどなんか近いような気がする
明日は晴れるかな
雨だったらどうしよう
あなたとのドライブ
いつもは「10号線」を走ると嬉しいけど・・
あなたとのドライブでは・・
なぜってその道に入ったらお別れってこと
あなたの街から私の街まで送ってくれる帰り道
10号線



虹を見た
何年ぶりだろう
今までも虹は出てたかもしれないけど下ばっかり見てて気付かなかったのかも
上を向いてたらこんな綺麗なモノが見れるんだ
それだけでも下を向くのはやめようと思う
また虹を見るぞ