高校時代




あなたは・・
いつも・・
何回も・・
自分に母校(高校)の敷地内に川が流れてたって自慢(?)してた
その話と
「山は富士 海は瀬戸内 湯は別府「」
油屋熊八の言葉を説明してから高校時代の思い出話をする・・
よほど自慢なのか・・
印象的なのか・・
その高校を通るたびにその川を見てあなたを思い出してた・・
今までは年に数回だったけど・・
今年からは思い出す回数が増えました
春から娘がその川に流れる高校に進学・・
そして風の便りであなたの息子がその高校に2年生にいることを知った
あなた同じサッカー部・・
わたしの娘はサッカー部のマネージャーになりたいと言ってます・・
遭える日は近いかも・・です


坂道




あなたは坂の多い街で育った
あなたが好きな橋でいつもたわいない話をするのが楽しかった
見下ろせば別府湾
見上げれば鶴見山
夕暮れは茜色に染まる海と山を二人で見てた
春木川で遊んだ思い出をうれしそうに話すあなた・・
今はわたしはその春木川のそばに住んでます
子供たちはあなたの幼少時代と同じように遊んでる
あなたのことはもう忘れたけど
あなたと話したことや見た景色・四季の香りは忘れたくても忘れられない
ということはあなたのことも忘れられないのかも・・
もうすぐ野焼きの季節です
草が焼けた匂いがまたあなたを思い出させる・・


小倉




福岡県北九州市小倉
あなたが予備校に1年通ってた街
何度も連れて行ってくれた・・
予備校時代の思い出・友達・受験の苦悩・・
そしてその時に彼女の話も・・
東京での大学生活の話より予備校時代の話の方が多かった
それは充実してたから・・
それとも大切な友達に出会えたから・・
それとも・・高校時代から付き合ってた彼女と別れたから・・
今となればわからないけど小倉に行くと楽しそうに色々話してくれた反面・・
少し寂しそうな表情で遠くを見ることがあったの・・わかってたよ
わたしを連れて行って忘れたかったのかな・・
それでもわたしの知らないあなたの昔を感じることができたうれしかった
今、わたしは主人の転勤で小倉で生活しています
主人はわたしが小倉に何回も来たことあるなんて知らないから
休みの度に色々連れて行ってくれる
小倉城や帆柱山・・橋のオブジェも初めて見る反応するのは一苦労
小倉にいるからあなたにいつか会えるかも
奥さんを連れてくるかもしれないもんね


呼び捨て




あなたはわたしを「~さん」と呼んでた
付き合う前も付き合った後も・・
わたしはあなたを名前で呼んでた
もちろん呼び捨て・・
なんども名前で呼んでと頼んだが・・
恥ずかしいと・・
う~んよくわからなかった・・
そんな恥ずかしがりやなところが可愛くて・・
好きだった・・
でも最初で最後・・
わたしのことを「優子」って呼んだね・・
それはわたしが別れを切り出した時・・
好きな人ができたことを告げたとき・・
ごめんと言って歩きだしたわたしに・・
「優子~俺はお前じゃないとダメなんだ!」
もう一度ゴメンと言ってわたしは歩きだしたよね
少し名前で呼ばれてドキってした・・
もっと前から名前で呼ばれてたら別れてなかったかも・・
秋が来ると・・
そう・・あの別れた季節が来ると思い出します・・


笑顔




あなたはいつも笑顔だった
どんなに苦しくても・・
わたしに心配かけまいと・・
携帯電話のない時代・・
私が待ち合わせの場所に2時間遅れたのに笑顔で「よかった!何かあったのかと思って心配してたから・・よかった!」って・・笑顔で言うから・・
あなたとの結婚を親に反対されてることを言うと・・笑顔で「わかってもらうまで頑張るよ」って・・
一生懸命仕事してわたしの親に認めて欲しくて・・頑張って頑張って
自分の親が病気でお金がいるから休みの日はバイトして・・
苦しくての笑顔で・・
でもわたしが結婚できないって言った時・・
悲しそうな顔一瞬して・・
すぐ笑顔で「ゴメンね・・俺がダメだから・・親が認めてくれるような男になれなくて・・」
「今までありがとう・・」って笑顔で言うあなた
あなたが悪いんじゃない・・わたしが疲れただけ
あなたのその笑顔に甘えて・・癒されて・・
そしてその笑顔に疲れたの・・
その優しさに・・



色白




あなたは色白・・
俺は色が白い人が好みで白ければ白いほどドキドキする
子供のころから北欧の白人や日本人(クオーター?)では宮沢りえが好みで・・
そんな俺はあなたに出会いひとめぼれ・・
薄い顔と白い肌 笑顔になると目が細くなって・・
そんなあなたは・・幸せになってる・・と風の噂・・
イケメンの旦那と子供に恵まれて・・
SNSの広がりで知りたくない・・見たくない情報も・・
いや・・やっぱり知りたいか・・
旦那と子供と写るあなたはやっぱり俺の好みで・・
透き通る白い肌と眩い笑顔
幸せそうでなにより・・と考えられるようになったのは歳をとったのか・・
それとも・・
傍にいて「かわいい」と言うと見る見る顔がピンク色になり恥ずかしいそうな表情に・・
いまでもその顔を思い出すことも・・
秋らしく涼しい夜 色ずく葉を見てなぜかあなたを思い出す
素晴らし出会いと素晴しいと思いたい別れ
お互い幸せでいよう・・と言える日がくればいいと思う今日この頃
この満月をあなたも見てるだろうか・・



街 




駅の西口から出てバスに乗る
古いバスは変わってない
温泉が有名な街
海と山に囲まれ
ほとんど坂ばかり
特徴的だけど
みんな優しくていい街
温泉の匂いは最初は慣れなかったけど・・
何にも気にならなくなった
バスが走りあなたの母校の前を通る
高校名がお洒落だろうっていつも言ってた
「青山」って高校名・・
青学とか青山通りのことかな・・
あなたと住んでた街・・
田舎だけど景色が良くて海も山も綺麗・・
そんな街が好きだった・・
だから久しぶりに来た街は懐かしくて・・
あなたとの思い出ばかり
テレビは放送局が少なくて・・
見たことないコンビニがあって・・
不便だけど不自由じゃなかった・・
あなたと一諸だったから・・
あなたがいない街がどこか寂しくて・・
何でもない街
ただただ思い出だけが残る
何でもない街
あなたが眠る大切な街


ラグビー 黒いジャージに・・




ラグビー・・
ニュージーランドはわたしでも知ってる
オールブラックスとも言うことも・・
あなたが好きなオールブラックス
あなたはラガーマンだった・・
そうニュージーランドと同じ黒いジャージを着てた
あなたは九州の名門高校ラグビー部にいた
ユーミンに歌のモチーフにもなったらしい
大きな身体と生傷絶えない顔はお世辞でもかっこいい訳じゃないけど
笑顔が可愛くてとてもやさしかった・・
あなたの故郷でラグビーワールドカップが開催される
それもニュージーランドの試合が・・
ニュージーランドに「ハカ」を見て
あなたがよくマネしてたなぁ~って・・
みんなのワールドカップと違う興奮
あなたに会いたくなったことが原因・・・