わたしはお酒が飲めない
いや飲めなかった・・
あなたに会うまでは・・
あなたは会社の同僚
明るくて仕事もできてかっこよくて
会社ではあなたに憧れる人が多かった
そして・・
無類の酒好き
泥酔したり暴れたりしないからいいんだけど・・
毎日のように飲み会を開いてた
わたしは飲めないから遠慮してたけど・・
なぜかいつも誘ってくれた
飲めないのに・・
何回も誘われるからさすがに悪いと思って飲み会へ行くことに
そしてあなたの行きつけの居酒屋に行くとあなたが一人
「みんなは?」というと「二人だよ」って・・
???
いつもみんなで飲んでる飲み会に誘われたはずなんだけど・・
するとあなたいわく「みんなには中止って言った!」・・らしい
また???
キョトンとするわたしに
「二人きりで飲みたかったから」
訳が分からなかったけど・・
それがあなたとの最初のデート(?)かな
それから付き合うようになっていつも居酒屋やバーに連れてってくれた
わたしは飲めないけど
あなたはいつも初めて行く店で店員に最初に聞くことがある
「コロナビールありますか?」
そうあなてゃ無類のコロナビール好き
正直あなたに出会うまでは存在自体知りませんでした
焼酎・日本酒・ワイン・ウィスキーなんでも飲むけど・・
ビールはコロナ
そんなお酒好きの彼氏を持つと少しづつ飲んでたら・・
少しだけど飲めるようになった
少しだけど
でもやっぱりチューハイやカクテルくらいでビールは飲めない
コロナビールも何度も薦められるけど・・
無理だった
あなたは・・
あなたは・・今でもどこかでそのビールを飲んでるんだろうね
わたしは今でもあまり飲めません
でも飲み会でついつい店員に聞いてしまいます
「コロナビールありますか?」
飲めないのに・・
飲む人は横にいないのに・・
恋は続くよいつまでも・・
並木道を歩くあなた
表参道は眩い人ばかり
九州で生まれPARCOが最高にお洒落な場所だと思ってた
上京してからも都会に馴染めなくて仕事場と一人暮らしの家を往復だけ
買い物は近くのスーパー
服やバックなんてずっと買ってない
彼氏なんて夢の又夢の生活だった
あなたに会うまでは
あなたと出会ったのは近くのコンビニ
家の近くのコンビニでよく見かけてた
ちょっと「かっこいい」と思ってた・・
いつもスーツ姿でビールと・・シュークリームを買ってた
ビールとシュークリームって合う?って思いながら・・
そして12月に寒い夜
あなたがいつものようにビールとシュークリームの入った袋を抱えみコンビニにから出てきた
そして擦れ違いざまに「あの・・一諸に飲みませんか?」
わたしは・・
ビールはビール
シュークリームはシュークリーム
単独で飲みたいし食べたい
という心の声は上げず
「はぁ~」とどちらでもない返事をして
それから何度もコンビにで誘われ1月の最後の週末近くの居酒屋へ
話してみると面白いし何と住んでるマンションは隣
そしてなんと・・田舎が同じ
おんせん県と名乗る県の別府市と大分市
奇遇も奇遇
3つ上のあなた
話ていくと共通の知り合いもいて・・
なんか運命みたいだねって・・
そんなこんなで付き合いだしたあなたとわたし
ふたりだと東京は楽しくて・・キラキラ場所
ふたりでいつも表参道を歩くのが好きだった
「俺たちのこと九州の田舎者だとわかるかな・・?」って言いながら並木道を歩く
そんななんでもない日々が楽しかった
そんななんでもない日々も今日で終わり
あなたは実家のお父さんが体調を崩して入院
長男にあなたは急遽実家の旅館を手伝わないといけなくなった
わたしはwebデザイナーの仕事が軌道に乗りかけてたから一諸に帰れない
それがわかってたから「一諸に来て」なんて言われなかった
いつもより口数が少ないあなた
そしていつもよりゆっくりとした歩くスピード
この時間が終わないように・・なのかな
わたしもあなたの腕を強く握って前に行かせない
だけど並木道は終わり原宿の交差点へ
ここでお別れ
別れるともこのまま付き合うともお互い言わず・・
「さようなら 元気で」とあなたが切り出して
「さようなら 頑張って」とわたしが呟いた
そしてわたしをそっと抱きしめてあなたはい渋谷方面に歩いていった
別れてない・・
別れを告げられてない・・
だから仕事を頑張って・・
いつかあなたの元へ・・
終わりじゃない
恋は・・
恋は続くよいつまでも
だってあなたが好きだから・・
あなたの番です
あなたは夢ばかり見て
上京したけど鳴かず飛ばず
最初はミュージシャン
次は俳優
その次はパフォ―マー
全て中途半端
でもわたしに対しては・・
一生懸命愛してくれる
大分県と東京の遠距離恋愛
お金にないあなたは帰省できず
いつもわたしが東京に・・
わたしが28歳になって何も成功してなかったら田舎に帰って働く
そう言って東京で迎えたわたしの32歳の誕生日
わたしに電話してきた
「東京に出てきてほしい・・まだ何も成功してないけど・・
お前が傍にいたら必ず成功する・・だから東京に来て結婚してほしい」
バカだね
本当にバカだね
でも・・
最低で最高に誕生日プレゼント
よし!東京に行ってやろう!
成功して成功しなくてもいい
傍にいてやろう
だから頑張ってほしい
ずっとわたしは待ってた
頑張ってた
だから・・
今度は・・
「あなたの番です!」
あなたが教えてくれた「女の喜び 」
女の喜び
それはあなたがわたしに教えてくれたこと
全てを委ね
全てを包んでくれる
全身で
頭の先から足の指まで
あなたに包まれる
あなたに出会うまでは心も身体のわたしだけのもの
大切な親や親友でも委ねられない
わたしの「女」の部分
いろんな人を好きになり付き合ってきたけど
あなたとの出会いで全てが変わった
傍にいるだけで胸は高鳴り
傍にいるだけで全身のチカラが抜け
傍にいるだけで身体が熱くなる
傍にいるだけで・・
もっと傍にいてほしいと思う
指先に触れ
唇に触れ
あなたに触れるだけで
穏やかな気持ちになる
缶コーヒーの匂い
タバコの煙
CKの香水
フォルクスワーゲンゴルフのエンジンの音
全てあなた
あなたがいないのに匂いや音で身体が熱くなる
わたしは幸せ
女の喜びを知ってる
あなたが教えてくれた
女の喜び
ダイヤモンドダスト あなたがくれた宝石
ダイヤモンドダスト
キラキラ光る風景をあなたは見せてくれた
あなたと出会ったのは丁度7年前
代官山のカフェで声を掛けられた
色白だからまっ赤な顔して声を掛けてきた
「こんなこと初めてなんですけど・・さっきパイドパイパーの前で見かけて・・一目惚れで・・本当にこんなこと初めてなんです・・一度食事でも・・」って店内で大声で・
そんなあなたが可愛く思えて・・
それから食事をしたり映画を見たり・・
ふたりが出会った代官山をブラブラしたり・・
「初めて声を掛けくれた時に言ってたパイド・・何とかってどこにある店?」と聞くとあそこって代官山の交差点の地下にある店を教えてくれた。
今その店はもうない
あなたは北海道出身
いつもダイヤモンドダストを見せたいと話してた
わたしはダイヤモンドダスト自体知らなかった
故郷に知床で二人で見たいっていつも話してた
でも二人ではもう見れない
あなたは交通事故で帰らぬ人に
事故現場はあの代官山の交差点
わたしの誕生日だから急いでたのかも
自分を責めたけど・・
責めても責めてもあなたとの思い出が増すばかり
会社を休んで北海道へ
あなたの故郷 知床
殺風景だけどあなたと同じ暖かい街並み
少し歩いていると目の前がキラキラ光ってきた
これがあなたがわたしと一諸に見たかったダイヤモンドダスト
凄く綺麗で・・
あなたが傍にいるような・・
涙も凍っていまいそうな寒い日
あなたと出会ってよかった
どんな高価な宝石より綺麗なモノをあなたは贈ってくれた
ダイヤモンドダスト
グットドクター
あなたは勉強ができた
背が高くて
やさしくて
ただ母子家庭でお母さんも病気がち
裕福じゃないあなたはバイトを掛け持ち
学費はもちろん生活費も稼いでた
あなたの夢は医者だった
有名国立大学の医学部も入れたけど
お母さんのこと
経済的なこと
もしかしたらわたしのこと
だから地元の医科大学へ進学
在学中もバイトに明け暮れてた
そんなあなたが好きだった
でも別れてしまった
わたしから別れを告げて
医科大学を首席で卒業し晴れて医者へ
県立病院に勤務
お母さんと二人暮らし
医者になって生活が少しは楽になったと話してた矢先にお母さんが死去
癌だった
あなたは自分の無力さを嘆いてた
その悔しさをバネにいい医者になるって誓ってたあなた
わたしはそんなあなたが今でも好き
とてもいい医者になってるはず
あなたはグットドクター
黄昏はあなた色
かすかに聞こえる電車の音
図書館の静寂
校庭の水道を一心不乱に飲むサッカー部
駅前でいつも飼い主を待つ犬
川辺にいつもたたずむ水鳥
休日のグランドで走るこども
くるはずのない手紙を待つポスト
母親の手を強く握る女の子
仲よくひとつのマフラーをふたりで巻く女子高生
噴水に淵に腰かけてる老婆
飛行機雲もうれしそうに見あげるあなた
黄昏はいつもあなた色
こころに刻むシーンはあなたと見ていたい
黄昏は昔もあなた色
ずっとあなた色
どんなときも
「どんなときも」
槇原敬之の名曲
あなたが好きな曲
高校時代の話をすると必ずこの曲を卒業式の日クラスのみんなで歌ったエピソードを
担任の先生と泣きがら歌ったらしい
あまり自分のことを話さないあなた
でもこのエピソードはいつも話してた
よほど思い出に残ってるのか
嬉しそうに話してた
槇原敬之の歌はわたしもあなたの車でいつも聴いてたら好きになった
「LOVE LETTER」
「もう恋なんてしない」
「PENGIN」
「君の自転車に乗って」
「雷が鳴る前に」
「北風」
あなたは情景は浮かぶ詞が好きだと言ってた
今まで槇原敬之の歌に救われてきた・・って
「どんなときも」
この曲を聴くとあなたを思い出す
♪鏡の前笑ってみる♪
♪まだ平気みたいだよ♪

どんなときも
「どんなときも」
槇原敬之の名曲
あなたが好きな曲
高校時代の話をすると必ずこの曲を卒業式の日クラスのみんなで歌ったエピソードを
担任の先生と泣きがら歌ったらしい
あまり自分のことを話さないあなた
でもこのエピソードはいつも話してた
よほど思い出に残ってるのか
嬉しそうに話してた
槇原敬之の歌はわたしもあなたの車でいつも聴いてたら好きになった
「LOVE LETTER」
「もう恋なんてしない」
「PENGIN」
「君の自転車に乗って」
「雷が鳴る前に」
「北風」
あなたは情景は浮かぶ詞が好きだと言ってた
今まで槇原敬之の歌に救われてきた・・って
「どんなときも」
この曲を聴くとあなたを思い出す
♪鏡の前笑ってみる♪
♪まだ平気みたいだよ♪

チョコ嫌いなあなた バレンタインデーは苦痛?
あなたはチョコ嫌い
バレンタインデーはいつもあなたがもらったチョコをわたしが食べてた
背が高くて目鼻立ちが整ったイケメンのあなた
大人しい性格だけど言うことがおもしろくて人気者
いろんな人から毎年チョコをもらってた
チョコが食べられないからくれた人に申し訳けないっているも言ってたけど・・
それはわたしには言わないでって感じだった・・
そんな空気よめないとこも可愛いところだけど
そんな彼だけど毎年一つだけもらったチョコを我慢して食べてた
それはお母さんからもらったチョコ
母子家庭で育った彼
裕福ではなかったけど
愛情いっぱいで育った彼
毎年一つも息子がもらわなかったらかわいそうだと・・
チョコ嫌いを知ってた上で食べなくていいから・・と息子にあげてた
彼はそんな母親の優しさを知ってたから無理して食べてた
そのチョコだけはわたしも嫉妬しない
優しいチョコ
いつか・・
いつか三人で住んであなたに・・バレンタインデーにお母さんと一諸にチョコをあげたい
チョコ嫌いのあなたに・・