ダイヤモンドダスト
キラキラ光る風景をあなたは見せてくれた
あなたと出会ったのは丁度7年前
代官山のカフェで声を掛けられた
色白だからまっ赤な顔して声を掛けてきた
「こんなこと初めてなんですけど・・さっきパイドパイパーの前で見かけて・・一目惚れで・・本当にこんなこと初めてなんです・・一度食事でも・・」って店内で大声で・
そんなあなたが可愛く思えて・・
それから食事をしたり映画を見たり・・
ふたりが出会った代官山をブラブラしたり・・
「初めて声を掛けくれた時に言ってたパイド・・何とかってどこにある店?」と聞くとあそこって代官山の交差点の地下にある店を教えてくれた。
今その店はもうない
あなたは北海道出身
いつもダイヤモンドダストを見せたいと話してた
わたしはダイヤモンドダスト自体知らなかった
故郷に知床で二人で見たいっていつも話してた
でも二人ではもう見れない
あなたは交通事故で帰らぬ人に
事故現場はあの代官山の交差点
わたしの誕生日だから急いでたのかも
自分を責めたけど・・
責めても責めてもあなたとの思い出が増すばかり
会社を休んで北海道へ
あなたの故郷 知床
殺風景だけどあなたと同じ暖かい街並み
少し歩いていると目の前がキラキラ光ってきた
これがあなたがわたしと一諸に見たかったダイヤモンドダスト
凄く綺麗で・・
あなたが傍にいるような・・
涙も凍っていまいそうな寒い日
あなたと出会ってよかった
どんな高価な宝石より綺麗なモノをあなたは贈ってくれた
ダイヤモンドダスト