私はコーヒーが嫌い・・だった
匂いがダメ・・だった
でもあなたはコーヒーが大好き
私と会ってる間はコーヒーを飲まないけど飲みたいのはわかってた
私を迎えに来るとき車の中にかすかなコーヒーの香りが・・
あなたが好きだからコーヒーも克服しなきゃって・・
毎日飲めないコーヒーを買って・・
あなたを思い浮かべてたら好きななったの・・
褒めてほしいから・・
今度のデートはスタバに行くつもり
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ずるい
ずるいあなた
私の気持ちを知ってるはず
忘れようとしたら連絡して
他の人をスキになろうとしたら優しくして
会いたくないのに会いにくる
週末はあなたから連絡があるかもって予定は入れなくて
週末はいつでも連絡があったら行けるようにあなたの街にいて
もうあなたよりあなたの街が詳しいよ
あなたと行った火売神社でいつも一人でお願い事
ずるいけど嫌いになれない
あなたはずるいと言うと嬉しそう
そんなとこもずるい
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笑顔
あなたの笑顔が好き
あなたは笑顔が似合う
私まで笑顔になる
ずっと
ずっと
ずっと
見ていたい
あなたの笑顔
隣で
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運命
100%
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春から電車通勤
満員電車にも少しは慣れた
最初は嫌だったけど今は楽しみが…
毎日一緒の車両になるあの人
あなたは先に乗ってるからいつも私があなたの車両に乗り込んで32分間の短い至福の時間
あなたはスマホを見たり新聞見たり
私はあなたを見てる
同じ時間でもあなたと私は違う
1日は720分
そのうちの32分は約4%
4%のために頑張ってる私
いつか
5%
10%
50%
100%を目指して
綺麗になってやる
図書館
地元に帰省した
一泊二日の短い休息
両親や友人と話して・・
ふと図書館に行きたくなった
学生時代に毎日通った図書館
あまり広くない学習スペースは昔と変わらずあまり空いてなさそう
図書館の前に有名なパン屋があり店の前の行列も昔と一諸
独特な本の匂いとクーラーの音が懐かし
本棚で学生時代に読んだ本を見つけ手にとる
机に座りふと前を見ると見たことのある人が
そう・・隣の高校に通う私が憧れてた人が・・
毎日通っていたため他の高校生も顔なじみ
友達は他の高校の男子とも話していたけど中学も違うし話したりできなかった
毎日会うけど話せず卒業
私は福岡の大学へ
あなたは東京の大学に行ったと風の噂で
東京には綺麗な人が多いだろうし、大学卒業しても地元になんか帰ってこないだろうって
無理やり憧れるのを諦めた
まあ、あなたは私の気持ちを知らないだろうし
そんな淡い思い出の中で一度だけあなたと話かけられたことは鮮明に覚えてる
図書館の外にある自動販売機の前でジュースを飲んでいたら、あなたがコーヒーを買って
私の前を歩いて通りすぎる時に・・
「制服かわいいよね・・うちのセーラーより絶対そっちのほうがかわいいよ」
私が通っていた高校は元々女子高で制服はジャンバースカートにネクタイった感じで他の高校と違っていた
私がかわいいと言われたわけではないが、話かけられただけでも嬉しくてあんまり制服が好きではなかったが
この日を境に大好きになった
そんなあなたが目の前に・・
歳を取った自分なんか見せたくないと本を棚に戻し足早に図書館を出ようとすると・・
「***さん」と私の名前を呼ぶ声
振り向くとそこにはあなた
何が何だかわからないしなぜ私の名前を知ってるの??
驚く私とは正反対で落ち着いた表情であなたが
「ひさしぶりだね」って
あの時の声だ・・
十数年前と現実が交錯して頭がクラクラしてる
「ヒ・サ・シ・ブ・リ」って機械仕掛けのような声で私が返事をする
クラクラしてる私を後目にあなたは「じゃあ」っていい残してパン屋の角も曲がって消えていった
何なの・・
何なの・・
この胸の高鳴りは・・
その後どこをどうやって通って帰ったか覚えていない
刺激的な帰省が終わり福岡に帰った私の楽しみができた
頻繁に実家に帰りあの図書館で勉強しよう・・
そしてあなたに言ってやる
「ひさしぶり・・ではないけど元気?」
学生時代できなかったことを
グランド
子供の時 暗くなるまで遊んだグランド
サッカーを始めてからはずっとボールを蹴ってた
坂ばかりの街だから校舎から石段を降りてグランドに 中学生になっても高校生になってもこのグランドに行くと気持ちが落ち着いてた
大好きな場所だから好きになった人とは必ず一緒に行き思い出話を必ずして
大学生の時は東京から彼女を連れて来て…
何人かと一緒に行ったけど…
あなたともちろん行ったし凄く喜んでくれたね
「この場所凄い好き!」
そんな言葉が嬉しかった
運命の人だとお互い思ってたけど間違ってた
でも別れたことは間違ってなかった
お互い家族を持ち幸せで毎日忙しく生活してたもんね
俺よりイケメンの旦那には少し複雑だけど昔から面食いだったと納得させて
あなたのこと思い出すことは少なくなったけど
あの時あのグランドであなたが言った言葉はずっと忘れなかった「もし別れてもこの場所に来たら会えるかもね…だってこの場所あなた好きだから、それで本当に会えたら運命の人なんだよ」
その言葉が頭がずっと離れていなかったから
あなたと別れて始めてあのグランドに行ってみた
少し整備をされてたけどあんまり変わってない
あなたと話したことが鮮明に浮かんできた
お父さんが大好きなあなたは俺を早く紹介したいと話してた
あなたは本当は保母さんになりたかったこと
あなたの大失恋した話
いっぱい話したね
涙が出てきた
もう一度この場所で話したいと思った
でももう無理なんだね
あなたがこの場所にいつも来てたことを聞いたよ
あなたの親友から葬祭場の駐車場で呼び止められて
俺はこの場所に来ることから逃げてたんだ
あなたは…
…もし別れてもこの場所に来たら会えるかもね…だってこの場所あなた好きだから、それで本当に会えたら運命の人なんだよ…
帰らない
お互いに部活をしてた二人は部活終わりにあなたの家まで送る時間が唯一のデート
あんまり遅くなると親も心配するだろうと思って、まだ一緒にいたい気持ちを抑えあなたの家の近くの橋で「バイバイ また明日!」
そんな毎日が楽しかった
サッカー部とハンドボール部
背が高くショートカットが似合う小さな顔と整った目鼻立ち
高校入学してすぐ一目惚れ
下駄箱の前の階段で告白してオッケーをもらったね
本当に綺麗で…
日頃はボーイッシで活発だけど二人でいる時にふと照れる仕草が愛しかった
いつも通り部活終わりに一緒に帰ってたら来週の日曜日は奇跡的に二人共部活がない可能性が…
ただし条件が…
今週末サッカー部が大会で負けたら
複雑な自分を尻目にあなたは大ハシャギ
結果は…逆転勝利…
それも逆転弾は自分
歓喜の輪の中浮かない顔は自分だけ…
試合後の週明けの楽しいはずの部活終わりの帰り道は無言すぎて境川の水が流れる音がやけに大きく聞こえる…
そしていつもの橋に着くとあなたは橋の下に降りてしまった
慌てて降りて駆け寄った自分に「今日は帰らない!」
このとき自分はこの女性特有なわがままに対応できるほど女性経験がなかった
なんせ初めての彼女
マンガやドラマのようにうまくいかない
「帰らないと…」
「親が心配するよ…」
「9時になるよ…」と3つの言葉をただただ繰り返し言う自分
「帰らない」と言い続けるあなたに勇気を出してあるおまじないを…
「帰るよ」と言うとあなたは軽く頷いて無事に帰ることに…
十年以上経った今、自分は四歳になった娘を連れてあなたとの思い出の橋の下に来てみました
何にも変わってないなと感傷にふけり、そろそろ帰ろうと娘に言うと「今日は帰らない」と…
どこかで聞いたことがある言葉だが
自分もそれなりに経験を積んで年齢を重ねてきたし…あのおまじないがあるし
そしてそのおまじないを娘に…
頬にキスをして「帰るよ」と言うと…
娘は大きな声で「絶・対・帰・ら・な・い」
橋の上から声が・・
あなたが「迎えに来たよ〜」って呑気に言うから
つい、つぶやいてしまった
この子はあなた似じゃない・・おまじないがきかないよ・・
夢
ミスチル
七歳年上のあなた
ミスチルが好きでドライブ中に聴こえてくるのはそのバンドの曲ばかり
「ミスチルは嫌いじゃないけどたまには西野カナにしてよ」と言うと
「俺はミスチルが好きなんだよ。車の中で聴くのミスチル…」
怪訝そうな私に少し大きな声で
「今まで付き合った人からそんなこと言われたことないしみんな好きだった…」」
「じゃあ私は嫌い!」と言って車から出ようとする私に少し申し訳なさそうな表情をしてすぐに怒った顔で「勝手にしろ」
車を出て歩いてく私は
何回も「ミスチルなんか嫌い」呟いていた
1時間も経たないうちに「ゴメン。迎えに行く」とのメール。
私も少し大人げないなと「北石垣公園にいる」と返信するとあなたの車が…
泣きそうなあなたは車のドアを開けると…
聴こえてきたのは聞き覚えがある音楽が…
「ねぇーダーリン♪」
半分開いたCDケースを急いで後部座席に置いたあなた
「ゴメン…」と言ったあなたに
私は「ミスチルのクロスロードが聴きたい」と意地悪を言う
もっと困ったあなたはかわいかった
私のトリセツは少しずつ勉強中みたい