SNSで繋ぐ愛情 フォロワーはわたしだけ

出会った時はPHS
それから携帯になり
メールを送り合って
絵文字が苦手だった
メールより話したかった
お互いメールが苦手だったけど
ケンカしたときはメールで仲直り
あなたとわたしの二人の世界
そして携帯からスマホへ
メールからLINE
Twitterやフェイスブックやインスタグラム
二人の世界から不特定多数の世界へ
でも・・
やっぱり二人の世界がいい
電波が入らなくて携帯を上に掲げてウロウロして
ショーメールからメールになって
絵文字ができて
でもどんなに色々変わっても
最後にあなたからくる言葉は
「愛してる」
その言葉はどんな言葉よりわたしを幸せに
ずっとあなたのフォロワーはわたしだけ


首筋に触れる唇 あなたの香りが忘れられない

あなたの首筋
わたしが一番安心する場所
その首筋に顔をうずめて寝るのが幸せ
あなたの首の香りが好きで
今でも覚えてる
好きな人の香はなぜ覚えてるんだろう
いろんな香水があるけど
あなたの香りが一番好き
鼻の粘膜と脳が覚えてる
あなたの思い出は少しずつ忘れていくけど
あなたの香りは・・
忘れない

母の日のプレゼントはあなたとの結婚

母子家庭で育ったわたし
母はわたしが小さいころに離婚
女手一つでわたしを育ててくれた
パートを掛け持ちして生活費を・・
わたしが寝たあとスナックのバイトもしてたを知ってる
わたしが気づかないように
だから私が大学にも行くことができたし
そんなにお金で不自由した思い出はない
だから早く自立して母親を楽にしてあげたかった
大学を卒業して地元に市役所に就職
そこで知りあった同じ市役所の後輩と婚約
わたしが結婚する人の条件
収入が安定している
長男以外(次男が良い)
浮気をしない
母親との同居ができる
この条件で探したの
正直見た目なんてどうでもよかった
そして見つけたのがあなた
優しくて
わたしの家庭環境を理解してくれて
なにより母がお気に入り
最初は条件だけで探してたけど
本当にいい人と出会ったと思う
だから今年に母に日のプレゼントは・・
あなたとの結婚
喜んでくれると思う
結婚したらわたしの実家で同居して
近い将来家を建てる
母の部屋も用意して
二世帯住宅じゃない
一世帯住宅
借家暮らしで苦労かけたから
マイホームに住ませてあげたい
あなたは母への最高のプレゼント

指先で送るアイシテル

あなたに出会ったから
あなたがいたから
恋を知った
恋が始まった
最初は指先で送る会話だけだった
なにげない出来事をお互い自分のペースで
でもだんだんそうじゃなくなった
携帯でいつもあなたを感じる手紙のマークを探してた
お互い仕事が忙しいから
遭えない日が続く
朝のメール
上司の愚痴メール
友達とのどうでもいいやりとりメール
コンビニで見つけたスイーツのメール
お父さんやお母さんやお兄ちゃんのどうでもいい話メール
おやすみメール
そして
愛してるメール
それがわたしとあなたを繋いでた
でもどちらかでもない
だんだんメールがお互い減り
なんでもないメールが送れられなくなった
指先が動かない夜が何度も
「アイシテル」の5文字が打てない
皆がLINEに変わってもわたしたちはメール
あのマークを感じてたから
あなたを感じてたから
でも・・
もう今はメールなんて入ることはない
あのマークと共にあなたはもういない
指先で送るアイシテル・・はもう届かない

非常事態宣言 

あなたはわがまま
自分の思い通りにいかないと怒りだす
だから人と揉めるし
今までの彼女だって愛想をつかされて別れたって話してた
そんなあなただけど
本当は優しくて
不器用だけどまっすぐな性格
わたしのことも大切にしてくれる
そんなあなたが愛おしくて
だけどわたしだって甘えたい時だってある
ずっと我慢してたらどこかに行きたくなる
非常事態宣言は届いてる?
そしたら・・
和の結婚式が流行ってるらしいなんてあなたらしくないLINEが
そっけない返事をしたら
今度見に行こう・・って
非常事態宣言は解除
だけど
ほっとくといつ発令するかわからないよ

うちで踊ろう

うちで踊ろう
外には出れない
出られない
偉い人が言ってる
パンデミック・・クラスター・・
聞きなれない言葉に戸惑う私たち
あなたはいつも明るいから
笑顔でニュースを見てる
不安だねって言うと
大丈夫と言って・・
「踊ろう!」
「うちで踊ろう!」
携帯から流れる音楽に合わせて踊るわたしとあなた
うちにいるのも楽しい

グッドドクター 恋の病

あなたに会って恋をした
あなたに会って恋の病に
でも今まで人を好きになれなかった病に比べたら
幸せ
人を好きなることなんてないと思ってた
グッドドクター
恋の病を発症させ
心の闇を治すドクター
あなたに会えてよかった
グッドドクター